前富山 称稔寺

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名称称念寺しょうねんじ [山院号:前富山宝樹院ぜんふさんほうじゅいん
所在静岡県富士市中央町3-2-11
宗派浄土宗鎮西派本尊阿弥陀如来
創建伝:永正4年(1507)開基欣察上人
開山称念上人本寺京都知恩院末
寺紋月影杏葉鎮守庚申堂
交通岳南鉄道吉原本町駅より徒歩13分 駐車場有

16世紀初頭に創建

このとき寺社も一緒に移ったものの、称念寺は遅れ寛文2年(1662)に移転。遅れた理由は分からない。ただ慶安2年(1649)に朱印地11石を認められたことを鑑みれば、財政面ではなく、例えば地元民の要......

称念寺は16世紀初頭、称念によって開かれたと伝えられます。文献ごと差異あるものの、おおよそは「称念が永正4年(1507)、今井に宝樹院を開創し、天文12年(1543)新たに堂宇を建て、名を称念寺へ改めた」、という流れ。称念は、浄土宗捨世派の祖と仰がれる僧であり、その称念が上洛の途中、今井の砂丘から見た富士山のすがたに感動したことが、宝樹院(称念寺)開創のきっかけと伝えられています。

当時は今井の東方、毘沙門堂の東側にあり、さらに東側にはおなじく浄土宗に属する大運寺があったようです。下って江戸初期、今井の地は東海道吉原宿となり、吉原宿は2度の所替えのすえ、現在の吉原本町の地に定まりました。称念寺も正徳4年(1714)、現在地へ移転。のちに火災や地震で堂宇を失ったものの、そのつど再建され、近年は昭和8年に本堂、平成3年に山門を建立しています。

入口

吉原宿西木戸跡の小さな辻を南へ折れ、小潤井川ぞいの小路をゆくと、西に開かれた寺域が見えてきます。北隣は市立第一保育園で、東側は新通町公園。

小潤井川

門前は小潤井川。北から南へゆるやかに流れています。

庚申山門

境内に入ると庚申山門。鉄筋コンクリート製の2層建築で、下層は門、上層は法隆寺夢殿風の八角円堂。界隈に類例のない奇抜なレイアウト。

山門

山門は平成3年落慶。上層に青面金剛(廃寺となった末寺・庚申院の本尊)を祀っており、これがの名称「庚申山門」の由来とのこと。

仁王像

山門下層には小さな仁王像。残念ながらガラスが反射してよく見えず。

木彫り

山門の下に、円空仏風の木彫り仏像。同じような像が、境内のあちらこちらでツクシのようにニョキニョキと。

和順霊堂

山門をぬけた左手に、和順霊堂が南向きで建っています。

六地蔵

和順霊堂前に立像の六地蔵。向かいは本堂。

十三重塔

本堂前に十三重塔。昭和55年建立。

本堂

本堂。昭和8年再建。見切れていますが、手前に正徳5年(1715)――称念寺が現在地へ移転した翌年――の山寺号標あり。揮毫は「佐文山書」とありますから、江戸中期の書家、佐々木文山のようです。

蟇股
頭貫

本堂蟇股および頭貫の彫刻。蟇股の透かし彫りは中国故事のようで、頭貫には龍。緻密で彫りがふかく、立体感があります。

石仏たち

異国風の石仏たち。


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